煤(すす)染めは松を燃やしてできた墨で染める染料です。燻された煤を揉み込んで染め上げるそこ深く力強い黒染めベンガラ泥染と混ぜればまた奥深い色合いが楽しめます。煤(すす)とは有機物が不完全燃焼してできる炭素で墨の原料です。油脂やロウソク、菜種油を使った燈明から採る油煙、松を燃やしてできる松煙があり ます。古色の美では松煙煤を天然糊と混ぜて染料にしました。少量の水に溶いてよく揉み込んで染め上げれば墨黒の深い色合いに染まります。下染めをすることでより濃く染まり、ベンガラ泥染めと混ぜることで四十八茶・百鼠のような墨色をベースに沢山の黒をつくだすことも楽しめます。
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